M-1グランプリ2016 直後感想
2本目の銀シャリのネタが終わり、審査結果が発表されるまで、独り言で何度も言っていた言葉がある。
「今までで1番僅差だ…もう誰が優勝しても文句言わんわ…」
文句言わんというのは、こっちが折れるという意味じゃなくて、納得する。という意味で言っています。
更に思ったのは、全員がハイレベルで、9位の「相席スタート」ですらあれだけ面白かった(準々決勝のネタと同じだったが1回目も腹抱えて笑っていた)。
言うまでもないが、ネタや笑いの好みは人それぞれだ。
ただ個人的な嗜好として、僕は今年の8組の中に好きな漫才師が多かったから期待していた。そんな中9組計12ネタすべてで笑った。面白いと思っていなかった「スリムクラブ」でも笑ったし、万策尽きたと思っていた「ハライチ」も、新たな1面が見れて感動した。
しかし、その中でも上位3組は頭一つ抜けていた。平均90点を超える漫才を、3組だけがしていたと思う。
最終決戦は、本当に全員ほぼ同じ点数。いざ投票しろと言われても、「銀シャリ」と「和牛」で5分くらい悩んだ。もし審査員席に座っていたら、番組が押してしまうくらい悩んだ。もし投票するなら「銀シャリ」だろうが、最早自分には決めきれなかった。強いて言うなら2年連続敗者復活から優勝というのは、準決勝の審査の信憑性が下がるから、敗者復活を優勝させるのはどうなのかな。とか思ったり。(「和牛」は準決勝9位だから優勝させていいんだけど。)
M-1グランプリ2015より見応えがあった。最終決戦の審査の難しさで言えば、歴代でも1位ではないか。それくらい白熱・緊迫した、自分好みのM-1でした。
余談だが、大阪よしもと勢が1~3位、東京よしもと勢が8位9位という結果に色々言う人が出てくるかなーと思ったけど、今のところなさそうで良かった。