2016年夏アニメ 感想(あ~き)
甘々と稲妻 (12話)
幼稚園の娘を想い、美味しい手料理を作ってあげようと父親とその教え子が奮闘するアニメ。
1話時点で2位の90点をマークし、見終わった後の「今季はコレ」感が凄かった。ご飯を作る楽しさ、他人にご飯を作ってあげる喜びを描いているという点で、「幸腹グラフィティ」*1と似通っているが、+αで家族愛も入ってきている感じ。つむぎの自由奔放な行動や、小鳥ちゃんのオーバーリアクションに笑いつつ、アイデア溢れてたり溢れてなかったりする料理たちに飯テロを食らう3か月でした。
最近家で料理をする機会が増えたので、出てきた料理も真似てみるのもいい企画かなーと思ってみたり。ちなみに1番好きなのは手羽餃子。最終話は、絶対に美味しいお好み焼き選手権のフリだよな?
たまたま50音順で書こうと思ったこの記事、このアニメから書けることが素直にうれしい。何より、原優子が出ているからである。1話で見かけた後、まさか準レギュラーばりに出るとは思わなかった。
83点。
あまんちゅ! (12話)
ダイビングに心惹かれる大木双葉(てこ)の成長物語。
性格の全く違う小日向光(ぴかり)と触れ合い、ダイビングを知り、行動や生き方を改めていく双葉主観のアニメですが、いかんせん興味がわかない。確かに登場人物はかわいいし、「うぴょ」など親しみやすいワードも散りばめられている。が、てこの成長記録、ホームビデオを見ている気がして、楽しい感覚が少なかったので面白いかと言われると別に面白くはない。今季のアニメだから見たわけであって、友達に「コレ面白いよ!」と薦められたらキレるかもしれない。
ほのぼのとした作風で、癒される~といった感覚もあります。真面目顔とギャグ顔が半々くらいといっていいほど下のようなギャグ顔が多く、作風の緩さに一役買っていて良かったです。が、見たくなったら見るのレベル。最終的には可もなく不可もなくといった評価で落ち着きました。
64テン3号くん。
アルスラーン戦記 風塵乱舞 [2期](8話)
正直1ヵ月前に終わったから、今段階での記憶は薄い。多少盛って概要を言えば、
父が戻ってきて左遷させられる。5万人連れて帰ってこいだって。
1人でって言われたけどいつもの8人でやっぱ行く。
海賊倒した。そんなこんなで戦いが始まるらしい。
8人で戻ったろ!←ん?
ていう感じ。初めの2~3話でナルサスの策がバッチリはまって圧勝するアルスラーン軍の様が見れる快感を思い出しました。やっぱり主人公が圧勝していくアニメは好き。戦や国政などでお堅い話が多い中、4話でのボケ連発は面白く、なによりアルスラーンが大好きになったシーン。
これ好き。どうやって食うねん
実は2期を観る前、youtubeで「企業戦士アルスラーン」が放送されていました。これのお陰でキャラクターが好きになっての2期だったので、流れも良かった。8話という短さながらも、大好きになるまでの期間としては十分でした。アルスラーン三記、1クールならお願いしたい。
84点。
アンジュ・ヴィエルジュ (12話)
3年前に発売されたトレーディングカードゲームがアニメ化。特殊能力「エクシード」に目覚めた少女たちが「αドライバー」と協力して敵「ウロボロス」を撃退し世界崩壊を救うストーリーとなっている。
さて、僕はこのアニメの設定を、皆さんよりはきちんと把握している自信があります。何故彼女たちは戦っているのかなど、前半の出来事などについて見ていきましょう。
①この世界には5つの世界(青・黒・赤・白・緑の世界)があるが、門が開き連結してしまった。このままだと世界が衝突し世界崩壊に陥ってしまう。
②特殊能力「エクシード」に目覚めた少女たち(=「プログレス」)を「青蘭学園」に集め、エクシードの成長とウロボロスの撃退を計る。ウロボロスは各世界の力である世界水晶を狙っている。
③青蘭学園には「αドライバー」と呼ばれる少女たちも存在している。「αドライバー」は「プログレス」とリンクが出来、プログレスの強化やダメージの肩代わりが可能。
④青蘭学園では度々模擬戦が行われている。これはエクシード同士の戦闘で生み出される「可能性エネルギー」を生産するため(「エクストラ」と呼ばれる)。「可能性エネルギー」は5つの世界の接近を緩和する役割がある。
そして2~3話でのウロボロスの侵攻については、
1⃣αドライバーの精神を暗黒化
2⃣プログレスに闇が逆流し闇堕ち
3⃣αドライバーとプログレスが同士討ちする
⇒闇堕ちした人を助けないと世界が衝突(∵④)
※逆流は絆が強い場合のみ。天音と紗夜たちは絆が深く無かったので(←ここ重要)、闇堕ちせず。
といった流れになっています。
ここまで設定把握できている僕の、「アンジュ・ヴィエルジュはつまらない」という発言の説得力を、皆さんは感じていただけるでしょうか。
なぜなら、4話以降この設定が必要ないからです。先述の設定はあくまで闇堕ちした仲間を助けに行く構図への橋渡しにすぎず、オムニバス形式で淡々と展開されていくからです。まさか食らいついて行った努力が無駄になるとは思いませんでした。
大体主人公の蒼月紗夜がクズというところからも腹が立つ1つの理由。「人の気持ちなんてわかるわけない!」と怒鳴っておきながら、説明してやってる最中に「言わないで!!」もう死んでくれと思ったね。
そんなこんなでツッコミどころが多かったこの作品。皆さんには最終話からの教訓「(人のことを)分かろうとしてくれただけでよかった。それだけでいい」
ここだけ覚えて帰ってもらえばいいと思います。
56点。10.10
OZMAFIA (12話)
これを放送した経緯、理由、ターゲット、俺がこれを見た気力の出所など…すべてが謎。あらすじも説明不可能。
唯一の拠り所、アンデ。ザンデじゃなくてアンデ。
ハッカドールでのマイリスト追加人数も1061人と超少ない。*2面白いと(本当に)一部でささやかれて視聴再開したが、見事に騙された。
3点。
orange (13話)
高校時代の成瀬翔の自殺を止める為、高見菜穂が過去の自分に手紙を書いて未来を変える物語。
前半は選択肢の連続である人生をチートプレイし、登場人物も視聴者も上手くいく人生に好感を持つ。次に未来を変えたせいで手紙と異なることが起き苦悩し始めるが、他の4人も手紙を書いていたという展開に引き込まれる。
しかしラスト2話。5人の本性が明らかとなる。
翔を守りたい、生き返らせる未来を作りたいがために、他の事はどうなってもいい。翔を守るという正義感にかこつけて、他の事への迷惑等を一切顧みていない、本当の頭沸いてるやつら。(ex.8話、体育祭)こいつらは翔が死なないが他の人が1万人死ぬけどどうする?と聞かれても難癖つけて翔を取るであろう。
やっぱり、「人生をやり直そうと」努力するやつはろくでもない奴らだと確信しました。過去を変えるのではなく、現在から変えていくことこそ有用。このアニメには反面教師となって教えてもらえました。自分と友達で世界は出来ていると認識してやまない、残念な人間への自己肯定ツールとしては申し分ない出来だと思います。
◎40点をあげてほしい。
逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ [2クール目](14~24話)
カプコンの大人気ゲーム「逆転裁判」がアニメ化。アニメ化するにあたって、基本設定や各ストーリーを改良することで、BPOにおいて2016年春の『テレビ局が薦める「青少年へのおすすめ番組」』の1つとして挙げられている。凄ぇ。
2クール目は3つのストーリーからなっていたが、2つは相変わらずつまんない。そもそも対象年齢が低いから、大人が見たらガバガバばっかりで悪あがきの応酬だから見ててイライラする。何とかして自分の罪を擦り付けようとする真犯人の底意地の悪さが気持ち悪い。ゲームの演出上あることだが、詰まったら逆ギレするのも気色悪い。14話の廊下ピョコピョコと、
18話のきしめん腕だけ大笑いしたけどw
それでも本線は好きになれませんでした。
と、思っていたが最終話は予想を覆され面白かった。真宵ちゃんの危機を天秤(弁護士だけに)にかけ、無罪にするよりも真実を求める成歩堂と御剣の姿勢はあっぱれ。
ただそうはいっても、真実が大事ってのは当たり前。キャラの信条としてはやっとこさスタートライン。これがあってからアニメ化がふつう。
60点。
境界のRINNE [2クール目](13~25話)
2015年春から2クール、2016年春から2クール、計50話を放送し終えました。作品への飽きを理由に、周りの視聴者は0に。それでも間宮さくらのクールなツッコミやサブキャラの大暴れを武器に、安定の面白さを提供し続けてくれています。
時々25分で3話放送するサザエさんパターンがありますが、7~8分に1回きちんとオチをつける苦労には頭が上がりません。(大抵がりんねの儲けがなくなるオチだけど…)高橋留美子ワールドをこの作品で知った者としては、是非是非続けていってほしい。
24話でチョーカーを話題にした話がありましたが、女性ファッションではチョーカーが流行っているそうで、もしこの流行を取り入れる努力をしているのでは?と考えてもみました。もしそうならほんと凄くない?
19話。ここが一番好き
六門やっぱいいよね
そして……
3期は2017年春からですよ!
69点。